私は中学生の時、器械体操部に入っていました。
顧問の先生は、仕事が忙しくて、大会前しか顔を出してくれませんでした。
先生がいないとなれば「サボり」ますよね( ̄― ̄)ニヤリ
体育倉庫にはマットが腰の高さまで積み上げてありました。
そのマットをいちいち倉庫から出して、練習するのですが、面倒くさくて、よく体育倉庫に積み上げたままのマットの上に座っておしゃべりしていました。
それは、土曜日だったか夏休みに入ったばかりの頃だったか・・・。
いつもの様にマットの上に座っておしゃべりを始めました。
体育倉庫は電球が切れたままで、電気が付きません。
二つある小さな窓は何故か、板でふさいであります。
その隙間から薄く漏れてくる明かりのみで、倉庫の扉も締め切って怪談をしていました。
マットの上に足を投げ出し、全員背中を壁につけて横並びに座って、一人ずつ怖い話を披露している時でした。
真横にいる友達の顔すらまともに見えない薄暗さの中で、私の隣に座っている友達が、私の足元をじーっと見て、突然「きゃーっ」と叫んで倉庫から逃げて行きました。
怪談をしている最中です。
その叫び声がとても怖くて、全員倉庫から慌てて逃げました。
その後、「きゃーっ」と叫んだ友達を捕まえて、何が起こったのか聞いてみると・・・。
薄暗い中で、私の右足首の所に紫色の薄い布を顔に付けた女の人の首(頭?)が見えたそうです。
「えぇ~~っ」と、少し気になりましたが、そのときは半信半疑だったので、そのまま忘れていました。
しかし、地区大会1週間前にかなり酷く右足首を捻挫してしまい、全治1週間の診断を受けました。
それにしても、紫の薄い布で顔を覆った女の人は何だったのでしょう?
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