今回の西日本を襲った豪雨は、各地に大きな被害をもたらしてしまいました。
過ぎてみれば何事も起こらなかったとは言え、大雨の最中は、私も他人事ではない不安を抱えました。
豪雨の被害に遭われた方たちは、この暑さの中、水の確保や、寝泊まりする場所、後片付けなど、私には想像も及ばないほどご苦労されている事と思います。
災害が起こった時、いつも「今回の事を教訓として」という言葉を聞きます。
過去の事を教訓にする事は良い事ですが、“いつも”となると考えさせられませんか?
「いつ、教訓を活かすのだろう」と思ってしまうのは私一人でしょうか?
今回の豪雨被害のニュースを見て、そして自分自身「避難しなきゃいけないかも」と切実に考えた事も含め、今、思う事があります。
それは、自治体によって、避難指示の判断が違う事です。
私の住むN市は、避難指示が早すぎ、また、誰を対象に、どこに、どのように避難するかという具体的な指示が不足していたため、お年寄りで、パソコンやスマホなどのインターネットで情報を得る事が出来ない方々は、大変混乱しておられました。
“お年寄りや体に不自由な方は、早めに避難を”というのは分かります。
“○十年ぶりの記録的な”、“未曽有の災害”など、よく報道で使われる言葉ですが、起きた後に“教訓”とするのでは、後手に回ってばかりになってしまいます。
“教訓を活かして”インフラ整備をするのは結構ですが、それよりも、あり得ないほどの災害に備えて、あらゆる避難想定をして、各自治体で、役所、消防署、警察署がしっかり連携し、普段から情報を徹底して、市町村民に事前にマニュアルを配布して欲しいと思いました。
インターネットによる情報収集は個人的に気軽にできる反面、災害にあってしまうと、使えなくなる恐れがあります。
その時に頼りになるのは、役所、消防署、警察署からの情報しかありません。
各自治体も、国も、的確な時期に、必要な情報を、混乱のない様に配慮して発表するという事をして欲しいと、心の底から願います。
“事後処理”ではなく、“事前準備”を徹底して欲しいものです。
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