うちの父は若年性アルツハイマー病になって25年になります。
若年性なので父が52歳の頃から始まりました。
今は介護度も5になって、自力では動けないので介護が重労働ではあるものの、慣れもあって気分的にも落ち着いていますが、最初は大変でした。
最初は物忘れから始まりました。
3時間前の事をすっかり忘れているという症状が、だんだん時間が短くなって1分前の事も覚えていないという状況になりました。
その頃の父はまだ、煙草をすっていて、一口吸うと手近な棚やテープル、ソファーのひじ掛けなどに煙草を置いて、家中あちこちが焦げ跡だらけになりました。
そこで、煙草を吸いたがる時は飴を上げるようにすると、煙草を自然と止めました。
次は、病気が進んで暴力が出る様になりました。
被害妄想の症状からくるものです。
認知症では、攻撃するターゲットが決まっています。
うちではそれは私でした。
特に何の理由もなく、目が合っただけで殴り掛かってきます。
毎日、殴られ、蹴られ、投げ飛ばされました。
周りに止めてくれる人がいない時は悲惨です。
しかし、父の症状が進んでいくとだんだん自分で出来る事が減っていき、それに伴って暴力も収まっていきました。
進行を遅くする薬は飲ませていましたが、それでも少しずつ症状は進んでいきます。
言葉が出なくなり、やがて笑う事もしなくなり、無表情になっていきました。
今では、食事もお風呂も全介助、車椅子にはかろうじて座っていられるので、昼間はデイサービスに行ってもらってます。
お風呂はデイサービスで介護士さんがいれてくれるので、一番大変なのは寝起きする時です。
おむつを替えて着替えさせ起こして車椅子に、または車椅子からベッドへ移す。
母と2人がかりで毎日はぁはぁ言いながらやっています。
でも一番辛いのは介護の大変さよりも、父の変わっていく姿を見続ける事です。
以前の父とは別人なのですから・・・。
きっと本人も、まだ認識があった頃は辛かった事と思います。
現在認知症の介護問題は社会的な課題となっていますが、個人としては、介護する側、される側、ともに出来るだけ笑って最後まで生きていければと思っています。
長い文章になってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました!
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